2026年5月16日(土)、ある地方銀行の休日の自己啓発講座にて、
「自律型組織のつくり方 〜『命じる』から『委ねる』自律性を引き出すリーダーシップと組織づくり〜」
をテーマとした研修に登壇いたしました。
同地方銀行様は、某県を拠点に地域の経済インフラを支え、
持続可能な地域社会の発展に貢献されている日本屈指の地方銀行グループです。
本研修には、会場対面で24名、オンラインで50名の計74名に及ぶ、
20代の若手から次課長、部店長、役員といった経営層まで
幅広い世代の次世代リーダーの皆様にご参加いただきました
激しい変化、先行き不透明な複雑さ、そして正解のないVUCAの時代においては、
従来のトップダウンによるマイクロマネジメント(細かな指示命令)だけでは
現場の機動力を奪ってしまいます。
今、求められているのは、現場が自発的に判断し、動的平衡が機能する強靭な組織です。
今回の研修では、このような時代を勝ち残る解決策として、
私が海上自衛隊や米海軍大学教官時代に培った知見をベースに、
部下の強みを活かして主体的に動くチームをつくるための
「再現性のある仕組み」
を学んでいただきました。

研修の目的
今回の研修では、多様な価値観をもつチームを活かし、組織力を最大化するための
「権限委任型リーダーシップ」の習得を目指し、以下の3つの目的を掲げました。
✅ ミッション・コマンド(権限委任型指揮)の本質理解:
「やり方(How)」まで細かく命じるのをやめ、
「目的(Why)」を共有して信頼して委ねる現代ミリタリー指揮法を学ぶ。
✅ 理想の状態(エンドステート)と目的の明確化:
目指すべきゴールを具体的に描き(可視化)、組織全体のベクトルを合わせて
成果へ繋げるプロセスを体得する
✅ 自律型組織を運用する「仕組み」の構築:
精神論に頼らず、判断力とコミュニケーション力を最大化させる再現可能な
組織開発フレームワークを学ぶ。

研修のハイライト
1. スターバックスと進化した軍隊に学ぶ「ミッション・コマンド」
「軍隊=絶対服従」という従来の暗いイメージを覆し、
現代の洗練された自律型組織に共通する「ミッション・コマンド(権限委任型指揮)」
を解説しました。
上司が示すのは目的やゴール(Why)のみ。具体的な手段(How)は、境界線を明確にした上
で部下の裁量に委ねることで、指示待ち社員を有能な自走社員へ変える
ロジックを共有しました。
2. 状況に応じた「委任レベルのコントロール」
権限委任は丸投げではなく、部下の知識・経験・スキル(時間・能力・情報・やる気)
に合わせてレベル調整を行う重要性を説明しました
また、主観を排除し、1枚で実績・予定・方針・課題を客観的に伝える「クワッドスライド」
による報告の仕組みを紹介し、組織の意思決定サイクルを高速化する知見を提供しました
3. 海自伝統の「短艇(カッター)訓練」に学ぶチームビルディング
海上自衛隊の幹部候補生が頭と体で叩き込まれる「総短艇競技」を事例に、
究極のチームワークを学んでいただきました。
「なぜ漕ぐのか」の目的共有、海象という状況認識、自由に意見や危険を主張できる風土など、
組織開発フレームワーク「GUIDESモデル」やMITの「成功の循環モデル」が
いかに実戦で機能するかを、紐解きました。

■【特別セッション】「五省」の模擬体験による自己省察
本研修の締めくくりとして、旧帝国海軍の昔から現在の海上自衛隊幹部候補生学校へと語り継がれる、
伝統の自戒の言葉「五省(ごせい)」を取り上げた特別セッションを実施いたしました。
「五省」の概要とリーダーにおける効用
「五省」とは、日々の終わりに自らの「至誠(誠実さ)」「言行」「気力」「努力」「不精(怠け)」
の5つの観点からその一日の行動を振り返り、明日に備えるための問いかけです。
不確実で正解のないVUCAの時代を生きるリーダーにとって、日々の業務に追われる中で
「立ち止まり、深く内省する時間」を持つことは極めて重要な効用をもたらします。
五省を行うことで、目先の利益や場当たり的な対応に流されることなく、
自身のリーダーシップのあり方を「未来志向」で軌道修正し、ぶれない軸を確立することができます。
研修現場での模擬体験
今回は受講者の皆様に、実際にこの「五省」を用いたリフレクション(内省)を模擬体験していただきました。
一、至誠に悖(もと)るなかりしか
(誠実さや真心、人の道に反するところはなかったか)
一、言行に恥づるなかりしか
(発言や行動に、恥ずかしいところさはなかったか)
一、気力に欠くるなかりしか
(物事を成し遂げようとする精神力は、十分だったか)
一、努力に憾(うら)みなかりしか
(目的を達成するために、惜しみなく努力したか)
一、不精に亘(わた)るなかりしか
(怠けたり、面倒くさがったりしたことはなかったか)
静寂の中でこれらの問いに一人ひとりが向き合う時間を設けました。
日々の多忙なマネジメント業務から離れ、自らの内面と深く対話する
参加者の皆様の真剣な表情が非常に印象的でした。

受講者の学びと気づき
研修終了後、若手から部店長・役員層に至るまで、組織マネジメントにおける大きな
パラダイムシフト(意識の変化)が起きました。
「『良かれと思って細かく指示を出すことが、部下の自律性を奪い指示待ちを生む』
という解説にハッとさせられました。
まずは明確な『目的(Why)』を提示することに徹したいと考えます。」「部下の能力やリスクに応じた『委任レベルのコントロール』という概念を知り、
明日から誰にどこまで任せるべきかの境界線がクリアになりました」「最後に体験した『五省』のワークが非常に深く心に刺さりました。
ただ業務の成否を振り返るだけでなく、人間力や誠実さといったリーダーの根本を
毎日5分でも見つめ直す仕組みを、自分自身の習慣に取り入れたいです。」
実践的なエピソードと明快なロジックが、業種を超えた「自社で即使える再現可能なインプット」
として、多くの受講者様の胸に深く刻まれたようです。
ご希望に応じて講演・研修対応します
当社は現場に合わせてフルカスタマイズして設計・実施します。
災害対応、BCP、危機管理訓練、そして今回のような自律型組織構築に向けたマネジメント研修は、
業種や組織規模、拠点特性によって設計が大きく変わります。
私は金融機関の経営層・リーダー向け研修だけでなく、
医療・介護現場向け訓練、企業向けのBCP研修、災害対策本部運営訓練、図上演習、管理職向け危機対応研修なども、
課題に応じてフルカスタマイズで対応しています。
- 「指示待ち組織を脱却し、自ら考えて動くチームに変えたい」
- 「自社のBCPが実際に使えるのか不安」
- 「研修と演習を組み合わせて実効性を高めたい」
そのようなお悩みがあれば、ぜひご相談ください。
【エンドステートナビゲーション】
🌐ホームページ: https://endstate-navi.com/
✉️メール:contact@endstate-navi.com
📞電話:03-6822-0475
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