伝統は過去の遺産ではなく、未来のリーダーシップに必要な指針！

2025年1月29日、広島陵北ロータリークラブ例会にて、卓話
「伝統の継承と進化：日本海軍から海上自衛隊へ」
～時代を超えた精神の継承～
題して講演を行いました。

今回の講演では、海軍から海上自衛隊へ歴史を超えて継承されている「海軍の伝統」を現代の経営やリーダーシップに活かすヒントをお伝えしました。
また、併せて「伝統はただ守るのではなく、時代に合わせて進化させることで本当の価値を持つ」という考え方をお伝えしました。

〇講演内容
‐日本海軍から海上自衛隊へ
日本海軍は明治期に英国式を模範として誕生し、日本海海戦での大勝利を収めました。
しかし、強烈な成功体験への固執、過剰な精神主義や計画性の欠如などより、敗戦とともに終焉を迎えました。
一方、戦後創設された海上自衛隊はその伝統を継承しながらも、日米同盟の枠組みの中で新たな価値観を取り入れ、現在は災害派遣や国際貢献の分野での活動に力を入れています。

〇現代に通じる海軍の伝統
海軍には、時代を超えて仕事や組織運営に役立つ教訓が数多くあります。
「5分前の精神」
→ 事前準備を徹底し、次に備える余裕が成功の鍵

「スマートで、目先が効いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」
→ 組織に必要な明快性、敏捷性、先見性、柔軟性と規律などのバランスによる効率化、 生産性の向上

「五省」
→ 一日の振り返りを行い、継続的な成長を促進

〇 ビジネスへの応用
海軍の伝統は、現代企業経営やリーダーシップにも応用できます。
‐規律の徹底 → 強い組織文化を育む

‐ 柔軟な対応力 → 変化に強い経営戦略

‐ 危機管理能力 → 不確実な時代に必要なリーダーシップ

〇「五省」の模擬体験
講演最後に、「五省」の模擬体験を行い、参加者は黙想し、自らの行動を振り返って頂きました。
「五省」とは、日本海軍の伝統的な自己省察の方法であり、日々の行動を振り返るための指針として現在の海上自衛隊でも受 け継がれています。
「至誠に悖るなかりしか」
→ 誠実に行動できたか？

「言行に恥づるなかりしか」
→ 発言や行動に恥じるところはなかったか？

「気力に欠くるなかりしか」
→ 物事を成し遂げる気力を十分に持っていたか？

「努力に憾みなかりしか」
→ 目標達成のために全力を尽くしたか？

「不精に亘るなかりしか」
→ 怠けたり、手を抜いたりしていなかったか？

日々の振り返りを行うことで、社員一人ひとりが成長する文化を育むことができます。
経営者やリーダーがこれを実践することで、組織の継続的な成長と改善につながります。

〇伝統を活かし、時代に適応する組織を作る！
海軍の伝統は、決して古いものではなく、時代を超えて活用できる普遍的な教訓です。
企業経営やリーダーシップにおいても、伝統を活かしつつ進化させることが重要です。
歴史を学ぶことは、未来をつくること

この考えを大切にし、今後も伝統と革新を組み合わせた組織づくりについてお伝えしていきます！
企業向け研修・講演のご相談も随時受付中！
組織マネジメント・リーダーシップ・危機管理 に関心のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください！

#リーダーシップ
#経営戦略
#組織改革
#日本海軍
#海上自衛隊
#五省
#5分前の精神
#伝統と進化
#ロータリークラブ
#エンドステートナビゲーション